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ビタミンについて

「ビタミン」とは何か? ~必須栄養素である理由①

ビタミンとは何か?身体に必要不可欠なビタミンについて

ビタミンは生体の機能を正常に維持するために必須の微量栄 養素であり、体内代謝において補酵素や調節因子として生理 活性を示す有機化合物です。また、十分に体内で合成されな いため食物成分として摂取する必要があります。ビタミンが 体内で欠乏する事で様々な欠乏症状が現れます。

つまりビタミンは「体構成成分やエネルギーにはならないが、 体内のあらゆる代謝の調節に必要であり、微量でその効果を  発揮するが、欠乏することによって重大な臨床症状を呈する  微量栄養素」とも定義することができるのです。

ビタミンが発見されたのはいつ頃か?

日本ではビタミンの存在すら発見されていなかった明治時代に「脚 気」は西欧人にはみられない日本独特の風土病と認識され、都市部の 富裕層や日本海軍の水兵、陸軍の若い兵士に多発する原因不明の疾患 として対策が急がれていました。

この症状を「栄養障害」の一種と断定したのは当時、軍医大監だった 高木兼寛です。後に「ビタミンの父」と呼ばれる高木は海軍において 西洋式の食事を摂る士官に脚気が少なく、日本式の米を主食とし副食 の貧しい下士卒(兵曹および兵。のちの下士官兵)に多いことから、 栄養に問題があると考えました。

さらに、遠洋航海において西洋食を摂る下士卒の艦と日本食の艦とを分けて航海させる試験案を  上策し、それが採用された結果、西洋食の艦において脚気患者が出なかった事から栄養障害として 認知され、ビタミンという存在の必要性について研究が始まったと言われています。

ビタミンの種類と多く含む食品

<水に溶けるビタミン>
水溶性ビタミン

ビタミンB1肉、豆、玄米、チーズ、牛乳、
緑黄色野菜
ビタミンB2肉、卵黄、緑黄色野菜
ビタミンB6レバー、肉、卵、乳、魚、豆
ビタミンB12レバー、肉、魚、チーズ、卵
ビタミンC緑黄色野菜、果物
ナイアシン魚介類、肉類、海藻類、種実類
パントテン酸レバー、卵黄、豆類
葉酸レバー、豆類、葉もの野菜、果物
ビオチンレバー、卵黄

<脂に溶けるビタミン>
脂溶性ビタミン

ビタミンAレバー、卵、緑黄色野菜
ビタミンD肝油、魚、きくらげ、しいたけ
ビタミンE胚芽油、大豆、穀類、緑黄色野菜
ビタミンK納豆、緑黄色野菜

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