身体に必要なものに変換する代謝酵素とは
それでは、消化酵素によって分解され、腸から吸収された栄養素は いったいどこに行くのでしょうか?
炭水化物が分解されたブドウ糖、タンパク質が分解されたアミノ酸 は、腸から肝臓へ運ばれ、最適な形で全身に運ばれます。また脂肪 はいったんグリセリンや脂肪酸に分解され、リンパ管から血管に入り込み全身に送られます。こうして吸収された栄養素は体の中で様々な形に変換され、大切な役割を果たすようになります。
この過程で触媒の役目をしているのが「代謝酵素」です。
エネルギー生産に関わる代謝酵素
代謝の大切な役割に「エネルギーの生産」があります。体を動かす為にはエネルギーが必要です。このエネルギーのやり取りに使われるのが「ATP」です。私たちは食事から摂取した成分から体の酵素を使いATPを作り出しています。これは「解糖系」と呼ばれ、ブドウ糖から得られるグルコースをヘキソナーゼなどの酵素が分解してATPを作ります。また、TCAサイクルといってミトコンドリアという器官で解糖系によって作られた成分と酸素を酵素の力で燃焼させ、たくさんのATPが生産されます。
神経に関わる代謝酵素
脳の中の神経細胞は、神経と神経をつなぐシナプスを介して情報を送ったり受け取ったりして、脳として「考える」「感じる」「動かす」などの働きを生み出しています。こうしたシナプスがきちんと働くためにも、特殊な酵素が働き合って脳の機能を正しく保っています。また、体のバランス維持には交感神経と副交感神経のバランス維持が大切で、この神経間の情報伝達にも酵素が欠かせません。
タンパク質の合成に関わる代謝酵素
体の筋肉や骨、皮膚や髪の毛や爪、免疫に関わる物質は全てタンパク質でできています。髪はケラチンという硬質のタンパク質から構成されています。爪は皮膚の表皮が硬化してできた部分で、髪と同じくタンパク質でできています。こうしたタンパク質の合成に関わるのも酵素です。肌の美容に欠かせないコラーゲンは、ヒドロキシプロリンとヒドロキシリジンという特殊なアミノ酸が含まれるタンパク質です。プロリンとリジンがつながった後で、酵素の働きで特殊なアミノ酸に交換されます。
解毒や抗酸化に関わる代謝酵素
アルコールは胃や腸から体に吸収され肝臓に運ばれます。そこで活躍するのが解毒酵素です。まずアルコール脱水素酵素でアセトアルデヒドに変換され、次に2型アルデヒド脱水素酵素とよばれる酵素で酢酸に変換されて無毒化されています。また、体内の活性酸素を除去するのはSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)やグルタチオンペルオキシダーゼとよばれる抗酸化酵素です。他にも様々な毒素の除去に酵素が働いています。
ホルモン合成に関わる代謝酵素
ホルモンは血糖値を下げるインスリンや成長を促す成長ホルモン、性周期をコントロールする女性ホルモンや男性ホルモン、ストレスに対応するセレトニン・アドレナリンなど体の状態を調整するために欠かせません。この様々なホルモンを作り出す時にも適材適所でホルモン合成の代謝に関わる酵素が働いています。
ここでは代表的な代謝酵素について紹介しましたが、これは体の中の酵素反応のほんの一例でしかありません。私たちの60兆個もある体の細胞の中では、無数の酵素がそれぞれに与えられた役割を日々正確に果たしてくれています。
食べたものをきちんと消化酵素の力で分解し、吸収した栄養素を使って体の中で代謝酵素の力で生命活動を維持することが、日々の健康維持につながるのです。
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