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第7の栄養素「フィトケミカル」~その種類と特性③

フィトケミカル(ファイトケミカル)の分類と特徴

殺菌作用が強い  「イオウ化合物」

イオウ化合物は硫黄を含む化合物のことです。にんにくやねぎ、わさびなど刺激のある香りの成分のもとです。これらの成分の中には刺激が強いものもある為、取り過ぎると胃や腸の粘液を傷つけてしまう事があります。加熱したり酵素と共に食べると、刺激が和らぎます。

強い抗酸化・殺菌作用があり血栓を溶かしたり、血液の循環を促進させる働きもあります。食中毒予防や動脈硬化予防にも効果を発揮します。例えばにんにくに含まれるアリインは、酵素の作用でアリシンという抗酸化成分になり、炭水化物の代謝に不可欠なビタミンB1 と結合してアリチアミンという持続性の高いものになるため、スタミナ回復に効果を発揮します。

種類期待できる効果多く含む食べ物
アリシン
(硫化アリル)
・血液サラサラ効果
・生活習慣病予防
・食欲増進
・体を温める
にんにく ・長ねぎ・たまねぎ ・あさつき・
らっきょう ・にら
アリイン・抗菌、抗カビ作用
・疲労回復
・血栓予防
にんにく ・にら・たまねぎ ・長ねぎ
イソチオシアナート
(イソチオシアネート)
・網膜の正常化
・抗酸化作用
・子宮の健康維持
■ 目、大腸、子宮に作用
にんにく ・大根・キャベツ ・わさび・そば ・
とうもろこし

精神を安定させる  「テルペン類」

テルペン類は、テルペノイドともいい、かんきつ類特有の香りや苦味の成分です。魚を焼くと発がん物質であるニトロソ化合物が生成されますが、かんきつ類の香り成分はニトロソ化合物の生成を抑制します。焼き魚にレモンの果汁をかける食べ方は、発がん物質の生成量を減少させるという意味で理にかなっているのです。

また、テルペン類の香りはアロマテラピー、香水などに広く使われています。その香り成分が神経系や免疫系などに働きかけ、ストレスの解消や心身のリラックスに効果があるといわれています。

種類多く含む食べ物
リモネン
リモノイド
カルボン
かんきつ類
レモン、オレンジ、みかん、 グレープフルーツなど
ジテルペンしそ、しそ科の植物
ローズマリー、セージなど

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